私がなんで心理学を学び始めたか

私がなんで心理学を学び始めたかと言う事について、最近人に話す機会が増えてきた。だんだん少しずつ言葉にできるようになってきたなぁっていう感じがあるので、ちょっと今日はそれについて書いていこうかな。

大学生の時に就活をしていた時。その時は何をしたいとか、どんなことをやっていきたいっていうのは全く見えない中、とにかく就職はしなきゃいけないものだからとりあえずする、という感じで就職したんだよね。自分が何を思っていて、私はこう感じていて、私はこう思うとかっていうのを言うことも、全く当時はできなかったし、言うこともできないというか、それを自分で感じたり自分でわかることすらもしてなかった。それでモヤモヤして。この先何をしていくのかとか。仕事に対してやりがいは全く感じられなかったし、もう人間関係とかもすごく生きづらかった。その時にアドラー心理学の本をたまたま手に取って、すべてが自分の心の中で起こっていることだという事に気づいたんだよね。それと、新卒で入った会社で、心の学び・カウンセリングやセラピーを学んでいる先輩がいて、そういうのがあるんだっていうことをそこで初めて知った。そんな出会いが重なって、自分の心のことに興味を持つようになったんだよね。心理学の本を読んで、自分が今まで、無意識にそれが当たり前だと思ってやっていたことがあること、周囲から浮かないように馴染もうと頑張ったり、周りに合わせ目立たないようにしようって、自分の個性とか自分の意見とか思いとか、自分を殺しながらずっと生きてきたんだなぁっていうことに、その時初めて気づいた。それまで、それが当たり前だと、「そういうもんだ」と思って生きてきたから、まさかそれが自分の生きづらさの原因だったことなんて全く気づかずにいた。いくら仕事とか環境とか人間関係が変わったとしても、自分が自分を殺しながら生きている限り、私は絶対に幸せになれないんだということにその時気づいた。だから私はもうこの辛い生き方を辞めたいと思って、そのためにもっと学びを深めようって思った。ほんとに辛かった。「自分は恵まれていて大変なことなんて何もない幸せな人生を送っているはずだ」と思っていたけど、私は本当に辛かった。自分の個性を殺しながら自分を生きていなかった。でももうそれは絶対にやめたいんだ、もうそれを続けたくないって。でも気づいたからといってある日突然じゃあ今日から自分らしく行きますってバンっと変われるわけではなくて、自分の内面と向き合って自分の中にある囚われとか壁とか傷とか、「自分を出す」ことをブロックしているものとひとつずつ向き合って手放してきた。心の学びを始めて3年目くらいになるけど、ようやく私はずっと辛かったって、私はこんな生きづらさを抱えながら生きてきたんだってことを言えるようになった。「私は平気で、全て人生うまくいっている」と思いたかったし、人にもそう思われたかった。周りからは生きづらさを抱えている風には見えなかったかもしれないし、やっぱり心理学とかカウンセリングって、病気の人とか病んでる人がやるものだってイメージを持っている人もいるから、病んでる人だと決めつけられたくなくて、言うことに抵抗があった。今は自分がこんなことを感じながら生きてきて、こういう変化が自分の中にあったから、これを学んでるんだってことを表現したいし、言葉にしてこなかったことを言葉にしたいと思うようになってきた。

新卒の時に話を戻すと、当時の私は仕事は生きるために仕方なくやらなきゃいけないものだと思って就職をしたから、やりたい仕事が何も見つからない、わからない。ずっとこの先もそうやって生きていかなきゃいけないんだと思い込んで、人生に絶望していた。けれども、自分を生きていい、自分を無き者にしていたけど自分を尊重してもいいんだ、自分を見ていいんだって気づいて、自分の人生を生きようって思った時に初めて、私はこれが好きとか、逆にこういうのは好きじゃないとか、こういう環境だったら働きやすいかも、とかっていうのが見えてくるようになって、それで1年勤めた会社を辞めて、より自分に合った会社に転職をしたんだよね。仕事は続けつつ、プライベートの時間を使って講座を受講したり、ワークショップに行ったりして、その中でカウンセリングをもちろん何度も受けて自分の内面と向き合っていくうちに、より自分がこれからどういった方向に進みたいのかとか、何が自分がやっていて楽しいと思うのか、何を自分が好きなのかって言うことを、それを殺さずに自分で感じられるように、尊重できるようになった。転職してから3年間が経つけどね、この3年の間にも、もっといろいろ自分のことをよく知れて、自分の人生との関わり方が変わったから、ごく自然に仕事との関わり方も変わって、2022年はそんな変化の年、節目の年だったなぁって思う。自分が今までずっと押し殺して、なかったものにしていた自分の感覚とか自分らしさとか自分の個性っていうものを尊重する生き方っていうのは、今までずっとしてこなかったことだから、それをすることはとても怖いし不安だし、これでほんとにいいの?って疑心暗鬼になる時ももちろんあるけれども、なんか心の中では、心というかもっと深い部分かな、もう直感的にこの道で間違ってないんだ、私が行く方向はこれで合ってるってなんとなくわかる。頭ではいろいろ迷って昔の古いパターンの思考に引っ張られてしまうから、2022年もいろんな困難や壁があったけれども、結局は自分の内面と向き合うこと、そして自分の心と向き合ってハートの底から、魂の底から湧いてくる声に耳を傾ける。生きていく上での選択は結局それしかないって、壁にぶち当たるたびにそれを思いだした。それを思い知らされた。だからやっぱりこの学びを続けてもっと深めていきたいという気持ちと、それが自分の人生にとってどんなに大切なことかって、大切というか、必要な事というか、必然的なことだなっていう確信がある。仕事とか暮らしとか、生活とかっていう現実的な面での選択を、その直感、確信を持った上で選択をしていくような感じかな。これからも心の学びを続けて自分の内面のいろんなとらわれとか問題をクリアにしていきたいって思っているんだけど、それがクリアになったとしても、問題は必ず人生に起こってくるだろうし、辛いこととか壁に当たることも当然これからもあるかもしれないけど、自分はそれでもなんか大丈夫かも、そういう人生でも自分の人生を生きていけそうな気がしてる。これからはほんとに自分の人生を生きていけそうだなぁ。やっと。

なのでこれから現実的なこと、例えば仕事もそうだし、人間関係とか自分の生活スタイルみたいなものとかもきっと新しい選択をして現実が大きく変わっていくだろうなって思うけど、それについてはまた、その都度一つ一つ表現して発信して、自分はこんなことをしてますっていうのを伝えられたらいいなって今は思ってる。

今日はこんな感じで終わりたいと思います。